Congestion-monitoring -system

クラウド混雑監視システム

クラウドサービスとカメラ、AI画像認識などを組合せ、混雑状況に関する情報の取得や分析を行うシステムです。混雑状況を確認するといってもその計測方法や目的はさまざまです。単なる監視カメラシステムではなく、それぞれの現場や状況の中で必要とされる機能をこれまでの経験を活かしてシステム化した最新のクラウド運用型カメラシステムです。画像認識機能などと連携し、混雑監視に最適なシステムをご用意しています。また、既存のシステムをさらにカスタマイズしてさらにお客様の状況に合わせたシステムにすることができます。

混雑監視システム図

全てのシステムは、クラウドサーバーサービスを基本として構成していますので、ローカルのハードウェア故障のリスクが少なく、遠隔からのアクセス性も良好です。データは全てクラウド上で保管・管理されますので、データ逸失やセキュリティ面でのリスクも最小限に抑えることができるシステムです。必要に応じてAIを活用した最新のツールと組み合わせて、使用用途に応じた最適なシステムをご案内いたします。

クラウド混雑監視システムのメリット

用途や要望にフィットしたシステム設計

漠然とした監視カメラシステムではありません。例えば駐車場管理では、車番の取得や場内の駐車台数、滞在時間など用途に応じた機能を実装しています。

安定したシステム稼働

クラウドサービスを活用し構築するシステムなので、一般的なローカル運用型システムと比較して、故障などのリスクが抑えられ、安定稼働が可能です。

データの保全性

全ての録画や各種取得したデータなどは、クラウド上で保管されますので、物理HDDのような故障のリスクがありません。クラウド上のデータ逸失リスクはほぼゼロです。

クラウドだから短期運用に最適

物理的な機材と異なり、クラウドの仕様や性能、機能の変更などは素早くそして簡単にコストをかけずに実施できます。機能の追加やシステム拡張が容易です。


クラウド混雑監視システムの特徴と機能

クラウドネットワークカメラシステムの特徴と機能

1

AI画像認識を利用した人数カウント

2

AI画像認識を利用した車番(ナンバー)情報取得

3

画面内の人数をカウントし、人数表示

4

イベントなどで現場状況や人流などを運営本部で確認、指示

5

受付カウンターなどの並び人数の計測や通知

6

クラウドサービスは、AWSを採用し、安定した稼働を実現

7

経験豊富なスタッフが、相談・設計・構築・提案など対応

8

設置工事は全国対応可能

9

既存ローカルシステムと比較するとシステムの構築・使用開始までのリードタイムを大幅に短縮


クラウド混雑監視システムの目的

混雑監視といってもその目的とするところはさまざまです。主な混雑状況把握の目的は以下のとおりです。

イベント:

会場内の人の動線や混雑状況を確認したり、トラブル発生時の確認用。

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受付カウンター/レジなど:

待ち人数を画像解析し、待ち人数に応じて通知が可能。

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観光地:

関係者のための混雑状況の情報と観光客向けの混雑状況の情報提供。来場者人数カウントや車番の地域情報取得など。

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道路:

渋滞状況や異常がないかなどを確認。

混雑監視駐車場
駐車場:

入場する車番取得や場内の駐車台数の把握。

通路:

通過する双方向の人数カウント及び通過累計人数。

クラウド混雑監視システム構成例

本システムは、花火そのものを見せるためのものではなく、花火大会実施現場の管理をすることを目的に導入しています。

カメラは、花火大会の会場に至るまでの観客の各ポイントでの動線をとらえます。これらの映像信号は一度クラウドサーバー上の映像管理ソフトで受け取り、録画・閲覧用映像配信を行います。運営本部は会場内に複数点在してますが、最初にメイン本部からクラウドサーバーに接続し、複数のカメラ映像がレイアウトされた映像を取得します。さらにメイン本部からサブ本部へ、この映像を送出し、各本部のディスプレイに表示します。

これらの映像は、運営スタッフや警察・消防が閲覧します。各場所の混雑具合を確認し、必要に応じて通行制限や誘導するために活用されます。何かトラブルが発生していないかなどもリアルタイムでチェックします。トラブル発生時には、録画データも参照して原因や人物を特定したりします。このように、花火大会を安全に管理・運営するためのひとつのツールがシステムの特徴です。クラウドサーバーを利用するため、データの保全性がよく安定稼働が可能で現場の機器も少なくてすむメリットがあります。

このシステムは、東京都と川崎市が共同で開催している花火大会で導入されてますが、カメラ台数などは異なってきますが、基本的な構成の考え方は同一で各地の花火大会で汎用的に導入・運用できます。細かい所では、花火開始前と終了後では、人の流れが原則として逆方向になり、見たい方向が変わってくるのが一般的なので、遠隔からレンズの向きを変更できるカメラで構成されます。また、よく確認したいポイントについてはズームインして見ることができます。規模によりますが、設置準備、工事期間で2~3日、本番日花火終了、観客退去後、夜間に撤去という短期でのレンタル形式での対応となります。

このシステムの主な構成例

  • AWSクラウドサーバー(EC2:CameraStation)
  • 映像表示用PC 2台
  • 録画記録用HDD
  • PTZネットワークカメラ 10台
  • PoE給電HUB 10台
  • エンコーダー 4台
  • デコーダー 7台
  • モニター 7台
  • 無線通信機器 対向型1セット
  • インターネット接続回線


混雑状況・導線監視システム 構成

映像管理・録画サーバー
クラウドサーバーでこの機能を担います。ローカルのカメラと接続し、全カメラのライブ映像表示や録画を行います。
クラウド運用のためサーバー機は本部に物理的に設置する必要がありません
VMS(映像管理ソフト)
カメラだけでも、単体で各カメラの映像を見ることができますが、複数のカメラをマルチ画面で見えるようにしたり、各カメラ映像を切換え表示するには映像管理ソフトが必要です。また、カメラの接続や設定などを一括して管理するためにもVMSは必須のツールであり、これはサーバー版とクライアント版をクラウドサーバーと表示用PCへインストールします。
液晶ディスプレイ(本部内)
カメラ映像を表示するために必要です。配置場所や閲覧する位置などで適切なサイズを選定します。
映像表示用PC(本部内)
液晶ディスプレイだけでは、何も表示ができません。PCからのHDMI出力により液晶ディスプレイにカメラの映像を表示します。
エンコーダー・デコーダー
本部以外の拠点で、カメラ映像を見るために、本部からエンコーダーでマルチカメラ映像を送出し、見たい場所でデコーダーで受け取り液晶ディスプレイに表示できます。見たい場所にPC設置や設定を行うことなくシンプルに、各カメラ映像を表示することができます。
ルーター(本部、各カメラ設置拠点)
本部と各カメラ拠点にはインターネット接続のための通信ルーターを設置しクラウドサーバー、本部、カメラ間の通信を可能にします。
屋外用ネットワークカメラ:M5525-E(各拠点)
PTZ(パン・チルト・ズーム)というカメラレンズ部分を動かすことができるタイプを採用します。入場時と退場時など時間帯で人の流れが変わる場合は、見たい方向が変わるためです。いつでも自由に遠隔から見たい方向にカメラを向けて確認することができます。LANケーブル1本で、通信と電源供給が可能なPoE給電HUBとセットで設置します。


街中や観光地などの混雑状況情報提供システム

このシステムは、某観光協会様で導入されていて、主な目的は、観光地や施設などの配信というよりは、混雑状況の確認と観光客への現地の状況の情報提供用途で使用されています。

観光情報を提供しているwebページ内にカメラライブ映像へのリンクをはって閲覧してもらうなどしています。システムは、カメラ本体とLTEルーターが主な構成で、インターネット環境の用意が困難な街中の電柱などへの設置でもLTEの無線通信で簡単にライブ配信を行うことが可能です。

ライブ配信は電源が入れば自動で開始し、停電などでも復旧後に自動でライブ配信が開始されるので、メンテナンスフリーで配信が可能です。元々、24時間365日稼働の監視カメラ用途を想定したネットワークカメラですので、継続した長期の配信でも全く問題なく運用できます。

ライブ配信機能があるカメラはいくつかありますが、このシステムで採用されているライブ配信機能は非常に安定している高品質なものです。よく原因不明でライブ配信がストップするケースなどがあるのですが、本システムではそのような心配はありません。

オプションとして一定期間ごとの画面内人数の記録機能も付属でき、人の増減の傾向を把握することができます。

このカメラの主な構成例

  • 映像ポータルクラウドサーバー
  • ライブ配信ネットワークカメラ(屋外用) 10台
  • PoE給電HUB ×10台
  • LTE通信ルーター ×10台

詳細はこちらから

屋外音楽フェスのトラブル・混雑等監視用システム

このシステムは、国内で最大級の屋外音楽フェスで導入されています。

音楽の演奏の様子を配信する用途ではなく、各ステージに集まった観客の人数や、ステージ間を移動する参加者の動線の確認用システムです。

ステージ間を移動する経路は複数あり、特に混雑している区間は迂回させるなどスタッフが誘導するための情報として使用されます。ステージや各通路ポイントに設置されたカメラの映像は、クラウドサーバーへ送出されます。運営本部からサーバーに接続し、映像情報にアクセスします。映像は運営本部の責任者やスタッフが閲覧し、異常やトラブルがないか確認します。管理者は次回以降のイベントをよりよいものに改善するために、複数のカメラの映像情報を注意深く観察しています。

クラウドサーバーでは、録画を行い、バックアップデータはローカルのHDDに保管され、このディスクはイベント終了後、すぐに主催者へ納品されます。また、各ステージカメラは、特定のアーティストでどの程度の人数が集まったかを録画されたデータで確認もできます。

トラブルや異常事態については録画データで状況を確認します。このようなフェスの運営を強力にバックアップするのがこのシステムで、顧客からは全く見えないシステムですが、重要な役割をになっています。

このカメラの主な構成例

  • AWSクラウドサーバー(EC2:CameraStation)
  • 録画記録用HDD
  • 映像表示用PC(本部)×2台
  • ステージ用ネットワークカメラ(観客の人数やトラブル等監視用)×7台
  • 施設内動線確認用ネットワークカメラ(スタッフなどが状況を確認)×8台
  • PoE給電HUB ×15台


施設内混雑状況・滞在人数カウントシステム

これは特定のイベント開催施設などで、出入口のイン、アウトの人数を集計し、現在、滞在中の人数を把握したり、延べ入場者数をカウントするためのシステムです。

施設内の様子のライブ配信も行えて、イベントの様子を情報発信できます。滞在人数が多すぎる場合は、入場制限を行ったり、入場者数の推移や総数などから今後の運営の改善のための資料にすることもできます。

このカメラの主な構成例

  • AWSクラウドサーバー(EC2:ハイクセントラル)
  • カウンターカメラ 2台
  • ライブ配信カメラ 1台

詳細はこちらから

道の駅など駐車場内自動車管理システム

大阪府内などの道の駅で導入されているこのシステムは駐車場の出入口付近に設置し、入場と退場する自動車の車番情報取得や台数を把握するシステムです。

車番情報はテキスト情報でサーバーに記録され、検索やダウンロードが可能です。車番情報は該当する自動車の写真と紐づけられて保管されます。

場内で何かトラブルが発生した際の捜査に使われることもあります。

現在の場内の駐車数はリアルタイムに取得でき、webなどで混雑状況をお知らせすることもできます。

来場車の累計数や来場車がどの地域から訪問したかという情報もナンバープレートから取得可能です。

このカメラの主な構成例

  • AWSクラウドサーバー(EC2:ハイクセントラル)
  • 車番認証自動車カウントカメラ 2台

詳細はこちらから


特定施設への出入人数の計測

観光地の洞窟の出入口に配置したカメラでライブ配信を行い、観光地のPRをかねて、洞窟への入場者数の推移を把握するために官公庁で設置しているカメラシステムです。

洞窟への通路のすぐ脇には、川がありますが、増水時などに危険がないかなどのチェック用としても活用されています。

このカメラの主な構成例

  • AWSクラウドサーバー(人数カウント)
  • ライブ配信カメラ 1台

詳細はこちらから


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