ネットワークカメラ有資格者が親切に対応します。

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導入・設計からカメラ機種選定、設置まで以下のようなポイントをふまえてご提案しています。

導入の流れ

  1. 監視カメラの導入目的を確認
  2. カメラ要件と設置場所の検討
  3. 監視カメラシステムの検討
  4. お見積
  5. 現場下見
  6. 事前キッティング
  7. 設置・設定

1.監視カメラの導入目的を確認

まずは、監視カメラ導入または既存カメラシステムの入れ替えについて目的を明確にし、カメラ機種やカメラ数、設定場所の特定をします。

導入コストですが「監視カメラを導入しないことにより発生が想定される損害額(もしくは逸失利益)」を基準に検討することをおすすめします。

想定される損害額といってもいろいろな性質があります。ほとんど発生しないが発生すると大きな損害が出るもの、定期的に発生するのが確実なもの、損害の上下が激しいもの、など。

具体的な損害額を想定するのが困難なケースもありますが、出来るだけ具体的な数字を算出して導入・運用にかかるコストが想定損害額より出来るだけ低くなるように検討します。

それ以上になりそうな場合は、カメラ台数やスペック等の見直しを行いコストを下げるか、そもそも導入する必要性があるのかなどを検討しなければなりません。

一般的な監視カメラ導入の目的を業種別にまとめてみます。

「小売業」の導入目的

セキュリティの強化、損失の防止、店舗経営の最適化の実現。万引き防止、来客数カウント、顧客導線の視覚化、混雑状況に応じた迅速な対応、犯罪防止、顧客とのトラブル時の迅速な解決、従業員の顧客対応力の向上などが店舗に監視カメラを導入する主な目的です。

監視カメラを導入しないことによる損害は、万引きが直接的なものです。頻度は低いですが、発生すると大きなダメージのある強盗・空き巣などの抑止もあります。近年問題になっている従業員による信頼性を損なうような行動を抑止することも導入に際して検討する材料となります。

「オフィスビル」の導入目的

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ビル全体のセキュリティの強化、警備員の巡回業務の補助、内部の社員や来訪者安全性の向上などのために導入されます。

防災センターなどが設置されている中・大規模ビルでは必須のシステムとなり、防災センターで24時間ビル各所のライブ映像が表示されます。

ある程度の規模のビルでは、監視カメラを導入しないという選択肢はありません。

防災センターがあるようなビルではほぼ100%導入済です。監視カメラを導入しないことによる損害は、警備員の増員によるコスト増、不法侵入者によるイタズラや盗難などです。オフィスビルの共用部以外の個別の専用部の事務所などでは一般的にはあまり監視カメラは導入されていません。

高いセキュリティレベルが要求される業種では、不法侵入者の阻止や従業員による不法な機器やデータの持ち出しなどを防ぐために導入することもあります。個人データの漏えいなどでは高額な賠償金を請求されるケースなどもあり、万一の事件が発生した場合のリスクはかなり大きくなる場合があります。

「マンションなど」の導入目的

マンション全体のセキュリティ強化と住人の安全、窃盗事件などの防止のために導入されます。管理人が駐在するようなマンションではほぼ100%設置されています。設置しないリスクとしては、住人以外の侵入者による窃盗事件や住民への危害の発生リスクの増加があります。大規模、高級な物件になるほどそれに応じてリスクは増大するため、一定以上のマンションでは監視カメラの導入は必須といえます。

「交通機関」の導入目的

空港、公共交通機関における全体的なセキュリティの強化が主な目的です。リモート監視により、チェックイン、プラットフォーム、ゲート、駐車場、手荷物受渡システム、車両内などあらゆる部分をモニターでき、その他システムとの連携で交通渋滞の緩和などに役立てることもできます。このような公共性の高い場所への監視カメラの設置は機関運用者の義務といってもよいでしょう。

「教育」の導入目的

暴力行為を抑止し、職員や生徒の安全性を高めます。動体検知などの機能は警備担当者の活動をサポートできます。講義に参加できない生徒のための遠隔学習のためのツールとして活用することも可能です。保育所などでは保護者が外部から自分の子供の様子を確認するためのツールとして導入されることもありますが、虐待などの問題発生を抑止する効果もあります。

「製造業」の導入目的

製造ライン、プロセス、オートメーション生産システムの性能強化、事件の検知、周辺のセキュリティなどを目的に使用されます。遠隔からのテクニカルサポートのために使用されることもあります。食品工場などでは異物混入などの事故を減らすために導入されます。異物混入などはたった1回の事件で企業の信頼性が大きく損なわれることがあり、大きなリスクがあるのでそれを少しでも小さくするために監視カメラを活用するケースがあります。

「市街地の治安監視」の導入目的

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防犯対策や市民の安全確保が主な目的です。非常時には警察や消防が敏速に活動に集中することを可能にします。事件発生時には犯人の足取りを追うこともでき、事件の早期解決に役立つこともあります。

「行政機関」の導入目的

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公共の建物における出入り口や内部のリモートモニタリングにより、スタッフや来訪者の安全性を高めることができます。公共物の破壊行為などの抑制効果や来訪者の統計データ取得に使われることもあります。

「医療」の導入目的

スタッフ、来訪者、患者や建物の安全性を高めます。患者のモニタリングでも使用されます。

「金融機関」の導入目的

複数の支店の様子を中央管理室などでモニターし、アラームを迅速に確認し、対応することができます。

2.カメラ要件と設置場所の検討

監視カメラの導入目的で重視したい項目が決まったら、どのカメラをどの位置にどのような設定で設置していくかの検討を行います。

最良のシステムを組むのは簡単ですが多くのコストがかかるため、目的に応じて妥協するべきところを考慮しながら最適な製品選択とシステム構築を行います。

ネットワークカメラと一口にいっても、ボックス型、ドーム型、PTZカメラ、全方位カメラ、サーマルカメラ、高温対応機能、防塵/防水、耐衝撃、振動対応、極寒地対応、屋外対応、ステンレス製、PoE対応、耐塩、低照度対応などさまざまな特徴や機能を持った製品が存在します。

その中で的確なカメラを選択することができないとオーバースペックで無駄なコストがかかったり、機能不十分で買い替えなど無駄なコストがかかったりすることがあります。

また、監視目的に合わせてカメラの解像度やレンズを考慮する必要もあります。対象の映像の人物を知らない人でも照合して判別できるレベルの「識別」レベル、友人や同僚など知っている人であればあの人だと判断できる「認識」レベル、全く顔は判別出来ないが人がいることが分かる「検知」レベルのどれが要件かにより必要な解像度や設置位置がかわってきます。

カメラ要件や設置場所が決定したら、どのようなシステムで運用するかを検討します。

3.監視カメラシステムの検討

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弊社では、大きく分けるとクラウドにVMS(カメラ管理ソフト)を入れて収録データもクラウドへおくタイプのクラウド監視カメラとNAS(データ共有ストレージ)内にVMSと収録データをおいてローカルで運用するNAS監視カメラとASPを利用してネットワーク上で運用するASP監視カメラの3種類から選択することができます。

もちろんそれぞれの仕組みの中で要件に合わせて仕様などは細かく調整していきます。これらの仕組みの特徴は以下のとおりです。

クラウド監視カメラ

クラウドサーバーを構築し、この中に管理ソフトと収録データを格納しますので、ローカル側には監視カメラがあるだけでレコーダーなどは必要ありません。クラウド運用のためハードウェア故障等によるトラブルが少なく、収録データの保全性が高いこと、拡張性に優れていること、管理コストが低いことなどがあげられます。

数台の小規模案件に向いています。当社で推奨している監視カメラの仕組みです。

NAS/サーバー管理監視カメラ

ローカルへNASを導入し、カメラ管理や収録データの保管を行います。従来のNVRの役割をNASが担っているというイメージでよいでしょう。

NVRではなくNASを使うメリットとしては、NVRと比較してコストを低く抑えられることと、NASの場合弊社にてある程度自由にカスタマイズ可能なためお客様のご要望に合わせやすいことがあげられます。

ローカルで完結するためシンプルで今後一般的なシステムとなると思われます。従来のサーバーやNVRによるオンプレミスのシステムも大規模案件の場合はまだまだ一般的です。アナログカメラからネットワークカメラへの切り替えでこれらのシステムを採用するケースが多いです。

ASP監視カメラ

これはクラウド監視カメラのASPサービスを使った低コストの監視カメラシステムです。

すべてブラウザ上で完結するシステムで、シンプルな仕組みのためルーターやサーバーの設定などは不要です。

個人や小規模店舗など、とりあえず手軽に低コストで監視カメラを導入したい方におすすめの仕組みです。1~3台のカメラ導入に向いています。専用カメラとサーバー使用料1年分をセットで提供します。

4.お見積

上記の項目について決定後、見積の提出となりますが、工事については現場確認後でなければ正確な料金を出すのが難しいケースが多く概算となることもあります。

お客様のご予算に応じて、監視カメラ導入の目的に合わせ、オーバースペックとならないよう配慮しながらシステム構成と料金を提示させていただきます。

数台の設置工事費の一般的な金額の目安は¥80,000程度となります。

5.現場下見

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見積(概算)が問題なければ必要に応じて実際の設置現場の下見をさせていただき工事費用の確定をします。

6.事前キッティング

弊社では、現場に機器導入後にネットワークやソフトウェアを設定する場合と事前に社内にすべての機器を入れて、接続・設定を完了し、現場では設置・接続と簡単なカメラ調整を行うだけという場合の2つの方法で対応しています。案件に応じて最適な業務フローで対応させていただきます。

7.設置・設定

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現場にて設置工事を行い、動作確認とカメラの向き、焦点などの調整を行います。有料オプションとしてオペレーターへの操作研修、技術担当者へのシステム研修などを行います。

工事は通常1日で平日の昼間に行うのが原則となりますが、商業施設など昼の時間帯にどうしても作業が出来ないという場合には夜間(割増料金)に対応します。

なお、カメラの位置や映像調整に関しては、責任者の方に最終確認をお願いしておりますので、工事時には責任者の方の立会いをお願いします。後日の再調整依頼については別途料金が必要となります。