混雑状況確認用ライブカメラが各地で導入されています。
混雑状況確認用ライブカメラ導入事例
主要な観光スポットにライブ配信カメラを設置し、webページに映像を埋め込んで市民や観光客が、現在の混雑具合を確認できることを目的として活用されています。
設置場所は基本的には、公共の場所となるため、関係窓口に各種申請が最初に必要となり、全ての必要な許認可を得るまで1ヶ月半程度の期間が必要となります。
具体的な申請としては、電柱に設置する場合は電力会社に電源をひいてもらい電柱の使用許可を申請します。土木課や警察へ工事許可や道路使用許可などの申請をします。
また、商店街などに設置する場合は、商店街の組合への設置仕様書などを提示します。
また地域によっては、景観上、決められた色の機器にしなければならない場所があるのでそのような場所への設置のために、ボックスを塗装するケースもありました。
ライブ配信カメラの仕様は以下のようなものが代表的です。
■構成品
ライブ配信用カメラ本体
LTE通信ルーター
LTE通信ルーター用アンテナ
PoE給電HUB
コンセント+屋外用電源ケーブル
上記を防水のカメラ用ボックス内に収納し、ボックスからは屋外用の電源ケーブルのみが出ている状態のシステムです。電柱の電源ボックスからの電気供給となります。
LTE通信は、スマートフォンの通信方式で有線のインターネット接続環境が無くてもどこでもインターネットに接続できるため街中などに設置する場合には最適なシステムです。
カメラは元々、監視カメラとして24時間365日稼働することを前提に企画・開発された製品を使用してますので、堅牢性が高く安定した配信が可能となっています。
ライブ配信自体はYoutubeのライブ配信プラットフォームを使用し、無料で配信しています。観光スポットに設置しているため、不特定多数の方が必然的に映り込むことになりプライバシーの配慮から、あえて画質を落として配信をしています。そのため、顔までははっきり見えませんが、どの程度の人がいるかは一目瞭然で本来の目的を達成できています。
またカメラ内に映り込んでは都合が悪い私有地や私有物件などは部分的にマスキング処理をして見えないように処理をしています。
夜間だけ配信をストップしたいという意向もありましたが、ライブカメラでスケジュール配信は可能ですが、Youtubeの配信アドレスがストップするごとに変更となってしまいます。これは埋め込みコードが変更となることを意味しますので、webページの埋め込みコードを都度更新しなければならず現実的ではないという結論となりました。
そこでwebページの埋め込み部分を見せたくない時間帯は違う画像などに差し替えるようなプログラム(映像の配信自体はバックグラウンドで継続)によりアドレスを変更することなくこのようなことを実現できるようにもなっています。
実際の配信映像
錦市場
伏見稲荷
嵐山 竹林の小径
北野天満宮
嵯峨嵐山 渡月橋北詰