マンション用といっても特に他の施設用と大きく異なる部分はありませんが以下のようなシステム構成が当社の推奨となります。
マンションの理事会メンバーの方へ
マンションへのカメラ導入や更新については、一般的には理事会で決定する事項となります。その時注意していただきたいのは、マンションの管理会社からの提案だけで決定してしまわないことです。管理会社の提案が妥当なものなのかを判断するためにも他の業者からも提案をもらった方がよいでしょう。
管理会社からの提案内容をお知らせいただければ、妥当性や場合によってはもっと低コストで同仕様の代替案などについてご案内させていただきます。
ご相談・見積は無料ですのでお気軽にご連絡ください。
システム構成
マンションの場合は、管理室にレコーダーやディスプレイを設置するケースが大半で、管理室はそれほど広くない場合がほとんどです。そのためレコーダーはコンパクトな2BAYのNASレコーダーを推奨しています。他にパソコンなどは不要でNASレコーダーにディスプレイやマウス・キーボードを直結して操作や表示ができます。
カメラは、日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、世界シェアでは常にトップレベルのAXIS社(現在はCANNONの傘下)のモデルを推奨品として構成しています。
電気引き込み工事をなくすため、LANケーブルでデータ送受信と電気供給が可能なPoEHUBを標準構成としています。
NASレコーダーの容量は、設置カメラ数や録画保存期間によって柔軟に変更することが可能です。
マンションの防犯について
マンションはオートロックがあるし、高層部などは安心と考えている方もいるようですが、実はそのような意識自体が無施錠などにつながり、ドアから普通に侵入を許してしまったりするケースがあります。
またバルコニー側からの窓破りでの侵入が非常に多いのが特徴です。バルコニーの窓の鍵は一般的なクレセント錠とよばれる鍵がほとんどで窓を破って簡単に解錠できてしまうため、窓や鍵に対する対策も必要です。
地上から3階までと屋上から下3階までは、バルコニーから侵入されるケースが多いため、中層階よりも注意が必要となります。少しの外出の場合などにはオートロックを過信して施錠しないというケースも一軒家と比較して多いため防犯意識を高める必要があります。
マンションにおけるカメラの取付場所
監視カメラの取付位置に規則があるわけではありませんが、マンションでは、ある程度決まった取付位置があります。取り付けるカメラ数によって結構コストが違ってきますので、無駄なく必要最小限で取付位置や数を決定するのがおすすめです。予算が十分にありとにかく出来るだけセキュリティを高めたいというケースの場合は別ですが・・・。
■取付必須場所
以下については監視カメラを設置する際にはぜひ設置しておくべき場所になります。
- エレベーター内・・・マンションに限らず多くのエレベーターで設置されています。
- エントランス・・・一般的にはエントランスから外側へ向けてカメラを配置し、マンションに入ってくる人の顔が確認できるようにします。マンションから出ていく人も捉える場合はもう一台逆方向に設置します。
- 外構部・・・マンションによって場所は異なりますが、人の目につきにくい場所や不法にマンション内に侵入できそうな場所が存在するならそのような場所に設置します。
- 駐車場・・・全部の車両をカバーする必要はなく(余裕があればそれでもよいですが)、車両が通行する部分や駐車場出入口などをカバーします。
- ゴミ捨て場・・・構内にあって住人しか入れない場合でも規則に反したゴミ出しを防ぐために必要ですし、外部の人がアクセスできる場所の場合は不法投棄を防止するためになおさら重要です。
■取付推奨場所
以下については必ずという訳ではありませんがなるべく設置しておいた方がよいでしょう。
メール室
管理人室前/窓口
1F共用部廊下
駐輪場
メインエントランス以外の出入口
■あればなおよい場所
2F以降の共用部廊下(鍵がなければ1階から2階以上へは移動出来ないことが前提です)
階段や踊り場など
エントランス前歩道や道路
■特殊な条件で設置が推奨される場所
マンションの窓側(バルコニー側)が人目につきにくい場合
屋上に簡単にあがれる場合
鍵なしで簡単に1階から上の階に移動が出来る場合
マンションへの監視カメラの設置目的は防犯と何か事件等が発生した場合の警察へのデータ提供となります。オフィスビルなどにのように警備員が常駐してリアルタイムに防災センター等で監視するというものではありませんので、マンション構内の全てを死角なく把握出来るようカメラを配置する必要性は必ずしもありません。予算を考慮して合理的な設置を検討しましょう。
設置工事について
設置工事については、現地調査の上、お見積を提出させていただきます。既存のケーブルの有無、カメラとレコーダーの配線ルート、取付位置及び高さなどを確認させていただきます。マンション案件は余程大規模でない限りカメラ台数は10台以内に収まることがほとんどで、システム的にもシンプルですのでそれほど大きく施工料金が上下することはありませんが、配線ルートと高所作業の有無が変動要素となります。全工事費の目安はカメラ1台につき40,000程度が標準的です。ただエレベーター内のカメラについては昇降機資格者の立ち合いなどが必要な場合があり、ケーブル敷設も通常と異なるため別途費用が発生します。すでに設置している場合はそれをそのまま流用するか交換するにしても、ケーブルはそのまま活かす方がコストは抑えられます。
購入形態の違い
購入形態としては買取型、リース型、レンタル型の3種類が主なものですが、それぞれの特長は以下の通りです。
■買取型
文字どおり製品を購入して導入する一般的な方法です。支払総額が最も低く済み、期間の限定なく使用出来るのがメリットですが、一括の支払が必要であったり、製品保証期間後の修理は有料などの点があげられます。
■リース型
レンタルと比較すると支払総額が低いことや再リースが安価であることがメリットですが、保証期間終了後は有償修理になることや買取と比較すると支払総額が高くなること、契約期間の縛りがあるのがデメリットです。
■レンタル型
製品保証期間に関わりなく、故障時に無償で修理や交換が可能な点やリースと比較して契約期間に縛りがない(製品によっては例外はあります)がメリットですが、最も支払額が大きくなり、更新時に再レンタルしても金額は変わらないところがデメリットです。
どのタイプが良いかは導入したシステムの故障率に依存しますが、長期ではレンタル型は割高となるため、買取かリース型での検討が一般的です。
遠隔からの監視・管理をご検討の方へ
上記はローカルで完結するシステムですが、遠隔から管理/監視を行うためのクラウド運用型の監視カメラがあります。遠隔地からマンション・アパートのライブ映像や録画映像にアクセスし管理できます。
マンションやアパートなどの安全性や資産価値を高める
管理人さんの常駐しないマンションやアパートなどのセキュリティ対策として監視カメラの活用が有効的です。
オーナーや管理会社にとって物件の様子を遠隔から見ることができるのは安心できますし、賃貸物件の場合には監視カメラを取り付けることにより入居者の安心につながりますので、中長期的には空室率の低下が見込めます。
管理人が常駐するマンションでは、監視カメラが設置されてないというのはレアケースでしょうが、管理会社が遠隔から監視できるような仕組みになっていない場合がほとんどでしょう。
現地のセキュリティの向上はもちろんですが、ついでに遠隔からもアクセスして監視できる機能はぜひ取り入れたいところです。何かあった場合でも現地に行くことなくすぐに録画データなどの確認や取出しが出来るのは管理会社やオーナーにとってとても便利です。
クラウド監視カメラで効率的な管理が可能です
では遠隔からアクセス可能な監視カメラとは具体的にどのようなシステムでしょうか。
実は大きく分けて2つのタイプがあります。
■ローカル完結型
ひとつは現地に設置してあるレコーダーに外部からアクセスしてライブや録画映像を見るという方式です。現地のルーター設定等が必要となりますが、遠隔からアクセスといった場合の一般的な方式です。
■クラウド運用型
もう一つはクラウドサーバー上に録画データを保管し、クラウドサーバーにアクセスしてライブや録画映像を見る方式です。この方式のメリットとしては、録画データが盗まれたり破壊されたりすることがほとんどないことや現地にレコーダーを置かないため省スペース化が図れることです。物理レコーダーでないため故障リスクが小さいことも見逃せません。
そのため、遠隔からアクセスする監視カメラシステムとしては、クラウド運用型システムがおすすめです。
管理人がいなくても安心
小規模なマンションやアパートでは、コストの点からあるいは管理室自体がない場合があり、管理人を派遣できないケースがあります。その場合にはセキュリティ上不安がありますが、管理人の役割のひとつである入退出者のチェックや構内循環をクラウド監視カメラで代用できます。遠隔から現地の様子を確認できるクラウド監視カメラを使用すれば管理人のいない物件のセキュリティを高めることができます。また、定期的に物件を訪問して異常がないかなどを確認する手間が省ける上、いつでも現地の確認が可能で、何か異常が発生した場合だけ現地に赴いて対策を行うといったような管理の効率化が図れます。
管理人が常駐するマンションでは経費削減も
管理人の役割のひとつである入退出者のチェックや構内巡回をクラウド監視カメラで代用することで管理人の業務を軽減できるため、管理人の業務日を減らしたり、常駐時間を減らしたりすることでコストダウンすることができます。
クラウド監視システムの特長
クラウド型監視システムの特長として、これは監視カメラシステムに限らずですが、クラウド使用料というものが必要となります。これは従来のオンプレミスと呼ばれるローカルで完結する買取型システムとの大きな違いです。一見、買取型であれば初期費用だけで完結するものがクラウドサービスでは使用料としてずっと必要になるため、コスト高のようなイメージを持つ方もいるかもしれません。しかしクラウド型システムは近年大きな拡がりをみせており、クラウドシステムの導入によってコストダウンを図れたという声をよく耳にします。これはどういうことなのでしょうか。
クラウドシステムでは、使用料が発生するというのが買取型システムとの大きな違いです。それでも買取型と比較して有利と言われるのは、運用管理、保守、修理などのコストが抑えられるからです。買取型システムでは導入費用だけに目が行きがちですが、導入後には、運用管理や保守費用が必要となりますし、故障した場合には修理費用が必要となったりします。これらのコストは目に見えにくい部分ですが、実は結構大きかったりします。
クラウドシステムであればこれらのコストがほとんどなくなります。そのためトータルでみた場合に買取型よりもコストダウンが図れるともいえるのです。
クラウド監視カメラシステムとは?
従来システムのレコーダー部分の機能をクラウドサーバーに持たせたものがクラウド監視カメラです。そのため、現地にはレコーダーは置かず、カメラのみの設置となります。監視カメラシステムで一番故障の原因として多いのがレコーダーの故障です。もっと具体的に言うとレコーダーに搭載されているHDDの故障です。みなさんご存じの通りHDDはいわば消耗品です。製品により違いはありますが早いものでは2年もしない内に故障してしまうものもありますし、長くても5~6年も使用すればかなり故障リスクは高くなります。特に監視カメラのレコーダーに搭載されているHDDは常にデータが書き込まれている状態のため非常に酷使されている条件の悪い状況です。このレコーダーをクラウド上にもっていくことで、故障リスクはなくなります。データはクラウド上にあるためどこからでも簡単にアクセスすることが出来るという特徴もあります。レコーダーは盗まれたり、破壊されたりするリスクがありますが、クラウド上のレコーダーであればそのようなリスクもありません。
クラウド監視カメラシステムと従来システムとの比較
このように買取型の従来のシステムと比較すると機能面では明らかにメリットのあるクラウド監視カメラシステムですが、全員が選択する訳ではありません。それはクラウドシステムに共通するクラウド使用料があるからです。
買取型システムでは導入後の目に見える費用はないと言っても良いかもしれません。実際には機器を稼働する電気代やトラブル時の原因切り分けと復旧等にかかる人件費、故障発生時の修理代などがかかるのですが、月々の運用費が○○円といった形ではありません。一方クラウド監視カメラシステムの場合はカメラ1台あたり最低でも1ヶ月¥980が必要となり、毎月あるいは毎年支払わなくてはなりません。クラウド運用のメリットとクラウド使用料を検討して判断するということになるでしょう。
クラウド監視カメラをマンションやアパートにお勧めする理由
クラウド使用料は、カメラ台数の単純な掛け算となります。台数が多くなると割安になるということはありません(数千台とかでしたら別ですが)。そのため台数が多い場合にはコストの面からあまりクラウド監視カメラは推奨しておりません。マンションやアパートの場合は数台というケースが圧倒的に多く、クラウド監視カメラにはぴったりです。また管理人室にレコーダーを置く必要がないのもメリットです。管理人室自体がない場合でもカメラの設置だけで運用することができます。特別なソフトウェアのインストールをすることなく、どこからでもID、パスワードを使って管理画面にログインするだけでライブ映像や録画映像にアクセスできますので、遠隔からの管理が可能です。
管理人を派遣している場合には、仕事内容などもチェックできますし、管理人自身も見られていると意識することで業務品質の向上につながるでしょう。
クラウド監視カメラ情報
クラウド監視カメラはお伝えしたようにマンションやアパートの監視カメラとして最適な条件がそろっています。
詳細は以下ページでご覧いただけます。またご不明な点などはお気軽にお問合せください。
クラウド監視カメラ
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