[第三回] クラウドとネットワーク

ローカルネットワークとインターネットはルーターにより隔てられています。

インターネット側から特定のローカル内のネットワーク機器にアクセスするには、まずルーターの外側に割り振られているグローバルIPアドレスの情報が必要です。
このアドレスと通信に使用するポート番号というものの指定を組み合わせることで、ローカル内の特定機器に辿り着くことができます。
ルーターでは特定のポートに来た信号を特定のローカル機器へ転送するポートフォワードなどといわれる設定を行います。

興味のある方は「ポートフォワード」で検索すると解説サイトがたくさん出てきますのでご覧になってください。

上記でルーターの外側のグローバルIPアドレスというものが出てきましたが、これは必ずしも常に同じでない場合があります。
もし変わってしまったらどうなるでしょう?

そうです。
サーバーからカメラにアクセスできなくなってしまいます。
一般的には固定のグローバルIPアドレスは有料で取得するものなので、このように可変のグローバルIPアドレスの場合も結構あります。

その場合はDDNSという仕組みを使用するのが一般的です。
ルーターの外側IPアドレスとそれに紐づけたアドレス(ここでいうアドレスはインターネットのページ表示のアドレスのイメージ)をDDNSサーバーで管理し、ルーターの外側IPが変更になったらその変更になった外側IPとアドレスを紐づけ直しインターネット上に通知するという役割を担います。
そのためルーターの外側IPをDDNSサーバーに通知する仕組みも必要なのですが、この機能はルーターに実装されている場合もありますし、監視カメラ自体にも大抵ついている機能です。

監視カメラをネットワーク経由で運用する場合の設定でローカル時と大きく異なるのは上記の点となります。
クラウドサーバーと監視カメラが正常に接続出来ればVMSと呼ばれるカメラ管理ソフトでカメラの設定やライブ/録画映像の閲覧などをローカル時と同様に行うことができます。

クラウドによる監視カメラシステムは、以下のメリットがあります。
・カメラ設置場所にレコーダーやPCが不要となり、故障リスクを減らすことが出来る
・現地に必要なのはカメラだけのため省スペースで運用可能
・データは安全なクラウドに保管されるため、消失のリスクがない
・システムダウンのない安定稼働が可能

クラウド監視カメラシステムについての詳細は以下のページもご覧ください。

クラウドカメラ

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■クラウド監視カメラ【写楽庫】: https://sharako.com/