アナログカメラから高性能ネットワークカメラへの移行方法
現在稼働中の監視カメラのうち、アナログカメラとネットワークカメラの比率は4:6ほどと言われています。
ネットワークカメラはアナログカメラに比べ、高画質であったり、高機能なものも多く、映像をネットワークに乗せて運ぶため、階毎にレコーダーを置く必要もありません。
ですが、既にアナログカメラを導入している場合にネットワークカメラを導入するにはどんな方法があるでしょうか?
まず1つ目の方法は、カメラ、配線、レコーダー全てを撤去し、1からネットワークカメラシステムを構築する方法があります。
この方法のメリットは、経年劣化したシステムを一新しますので、致命的な障害やカメラの破損など、既存のシステムの状態に関わらず、新設したシステムが使えることから設置から年数が経っているシステムに関してはおすすめの方法です。
ですが、システム全てを取り替えてしまうこの方法は、費用が一番かかる方法でもあります。
その為、一般的にアナログカメラのリプレイスに当たっては以下の方法が選択されることが多いです。
まず、カメラ、ケーブルはそのままに、エンコーダーという機器によってアナログの映像をデジタル用に変換してしまう方法があります。
変換したデータは、ネットワークカメラの映像と同じように、ネットワークビデオレコーダーやNAS、PCに保存、転送することができます。
この方法ですと、もし画質に不満がある場合にはカメラ自体は同じものを使うので、解決することができません。
ですが、一番費用がかからず環境も大きく変わることがないので、一番お手軽な方法と言っても良いかもしれません。
次は、ケーブルのみ既存のものを使う方法です。 アナログカメラは同軸ケーブルを使用し通信をしますが、ネットワークカメラはLANケーブルを使用します。
基本的にはケーブルが違うと通信が出来ないのですが、同軸ケーブルをLANケーブルに変換する装置を使うことによって既存のケーブルを引きなおすことなくネットワークカメラを使うことができます。
こちらは同軸の両端に親機と子機を接続し、LANに変換します。親機には複数子機が接続でき、カメラ1台につき、子機が必要となります。
このシステムでは電源も同軸ケーブル1本で取れるので、取り回しが自由になるメリットがあります。
アナログカメラをリプレイスする場合、この方法が機能、費用共にバランスの取れた構成だと思います。
弊社では、どの種類のリプレイスにも対応することができますので、リプレイスをお考えの方はお気軽にお問い合わせ下さい。