時間をかけて変化していくものを早送り再生で見せる動画

花が咲くまでの様子や星や天候が変化していく様子を早送り映像で見せたりする動画があります。建築物の工事開始から竣工までの様子などはタイムラプス動画で見るとダイナミックで面白い映像となるためネットなどでもいろいろ配信されているものがあります。


タイムラプス映像制作のための素材収録カメラシステム

タイムラプス映像は、長期間にわたって変化する対象を定期的に静止画として保存しそれを接続することで高速再生して見せる映像です。植物の生長などの早回し動画は見たことがある方も多いでしょう。一定の時間ごとに撮影していくだけなのですが、実施するとなるといろいろな制約があることに気づくかと思います。

まず、カメラは一定の位置と方向に固定しておかなければなりません。カメラの向きなどが変わってしまうと非常に見にくいタイムラプス映像になってしまいます。定期的な撮影も重要です。間隔が異なると特に連続的に変化する対象についてはかなり違和感のある映像になります。また、屋外の対象を撮影するケースも多いですが、その場合は、カメラの防水や設置位置の固定をどうするかなどが結構問題になります。また撮影したデータをどのように取得するのかも実際経験してみると意外と気になる点です。カメラの設置場所までいちいちSDカードを取り出しに行ったり、代わりのSDカードを入れたりといった作業が必要になります。正常にシステムが稼働しているかデータの確認もいちいち現地に行って行うのかといった問題もあります。

これらの問題をまとめて解決できるシステムが、タイムラプス素材収録カメラシステムです。屋外用のネットワークカメラを採用してますので、ポールや壁面に固定し一定の位置で撮影をすることができます。撮影したデータはカメラに収納した大容量SDカードに保管します。このカメラは付属する防水ボックス内のLTE通信機器と接続してますので、遠隔地からカメラのSDカードにアクセスして、撮影データをダウンロードすることも可能ですし、カメラの各種設定も行うことができます。現地に行くことなく、必要な作業は全て遠隔から実行できます。撮影ももちろん全自動で定期的に実行する設定が可能ですので、面倒な操作は必要ありません。

通信オプションとなりますが、上り無制限通信SIMサービスを選択した場合はタイムラプス素材収録以外に、通常のネットワークカメラの映像として見ることもできますので、現地の監視や管理用のカメラとしても活用することができます。

クラウドサーバ

タイムラプスカメラだけでなく、素材を保管するクラウドサーバーも提供しています。カメラが撮影した素材画像を自動的に送出する機能があります。


タイムラプス動画の素材撮影用モデル

現在、2つのモデルを販売しています。どちらも屋外設置対応で全天候型です。撮影間隔などの設定は事前にヒアリングし、弊社にて行った上で出荷しますので、お客様側で設定作業は不要です。撮影も完全自動となりますので、定期的な操作やメンテナンスも必要ありません。カメラが自動でタイムラプス素材を撮影し保管してくれます。ご予算/状況に応じて、サーバー記録型/SDカード記録型、LANケーブル通信型/LTE通信型/スタンドアローン型、購入/レンタルなど多様なニーズに応えることが可能ですので、タイムラプス素材の撮影を検討されている方はまずはご連絡ください。

4k-bullet-camera
タイムラプス写楽庫4K(SRK-TL4K)

このモデルは4K解像度のタイムラプス素材撮影用カメラです。大きな建築物の場合は必然的に遠方から撮影する必要が出てくるので解像度が十分でないカメラだとどうしても精細さに欠けてくる面があります。その点高精細な4K解像度カメラを使用すれば、ある程度遠方のカメラでもしっかり細部まで撮影することができます。大きな建築物や離れた場所から撮影しなければならないような場所ではこの4Kカメラモデルが推奨となります。

タイムラプス写楽庫FullHD(SRK-TLFHD)

一軒家や小型マンションなど小規模物件のタイムラプス素材撮影用としてはFullHD解像度のこのモデルがお勧めです。4Kモデルよりも価格は抑えられますが、それでもFullHDの解像度がありますので大抵の建築物はこのカメラでも十分高精細に撮影することができます。

タイムラプス動画の作り方

動画はもともと静止画の集まりです。一般的な動画は1秒間に30枚程度の静止画がパラパラ漫画のように切り替わっているものです。タイムラプス動画は、同じ位置から一定時間ごとに静止画像を撮影してそれをつなげて動画のように見せるものとなります。ここで問題となるのは、その静止画をどのように取得するかということです。数時間程度であればまだしも、数ヶ月、時には数年かかる建築物のタイムラプス動画のために人が手動で撮影を行うというのは考えられませんので自動化は必要となります。

タイムラプス動画の素材撮影における課題

まず、機材については設置場所の問題があります。
三脚などを立てっぱなしにしておくことは通常難しい上、位置が変わってしまう問題もあります。移動しない柱やポールなどに取り付ける必要があります。撮影機器の問題もあります。風雨や暑さ/寒さに耐えうる機材を用意しなければなりません。一般的なデジカメ等では長期に渡る撮影には温度管理や防水対策などをきちんとしないと正常に撮れていないということになりかねません。また、正常に撮影がなされているかという確認方法や撮影した素材の安全な保管なども課題になる点です。

タイムラプス動画の素材撮影のためのカメラ

課題を全てクリアする機材が、タイムラプス素材撮影用として用意したネットワークカメラです。ポール取付金具などでしっかり固定することができ、元々屋外の過酷な環境で使用されることが想定されたカメラとハウジングを使用すれば風雨や温度問題も解決です。また撮影素材はカメラ内部ではなく外部のサーバー等に保管することで正常に撮影が出来ているかの確認が容易でデータの保全性も向上します。正常に撮影データが送出出来ていない場合にはメールでのアラート発信も可能です。