特殊用途別カメラ

■特殊なニーズや状況に対応したネットワークカメラシステム
・工事不要で簡単に運用開始できるカメラ
 一般的なネットワークカメラシステムの設置では、工事が必要となります。しかし、工事には時間もコストもかかるため、もっと手軽に監視カメラの運用が出来ないかと考えている方のためのカメラです。
〇卓上据え置き型WiFi通信カメラ
M1065-LW
https://www.axis.com/ja-jp/products/axis-m1065-lw

 まず通常のカメラのように天井面や壁面に設置するのが必須ではありません。机の上などにそのまま置ける形状ですので、設置が簡単です。また有線LANの場合はケーブルを敷設するモールや天井裏などのルートを通すような工事が必要ですが、WiFiであれば無線で現地のルーターに簡単に接続できますのでケーブル敷設工事も不要です。
工事を依頼しなくてもお客様単独で設置と使用開始が出来るモデルとなります。

・クレーンや重機などの運転補助用カメラ
 運転補助にもいろいろな機能が求められますが、死角の確認用や吊荷部分の確認や周囲の安全確認用などそれぞれの目的に応じたカメラがあります。映像はクラウドへ保存できますので、管理者が適切な操作などが行われているかや万一事故が発生した場合の確認用に使用できます。
具体的には以下のようなモデルがおすすめです。
〇PTZ型カメラ
M5525-E
https://www.axis.com/ja-jp/products/axis-m5525-e

 PTZとはパン・チルト・ズームの頭文字をとったもので、レンズ方向を自由に遠隔操作して任意の場所を見たり、光学ズームで、拡大して遠くの部分や細かい部分の確認ができるカメラです。特に見たい方向をいろいろ変更したい場合にはこのカメラが最適です。このカメラはレンズ部分が可動式のため、常に激しい振動が発生しているような環境には適しません。
〇車載用カメラ
P3904-R MkⅡ
https://www.axis.com/ja-jp/products/axis-p3904-r-mk-ii

 これは振動のある環境に対応したカメラですので、ある程度振動が発生する環境で使用しても故障しにくい設計となっています。そのためPTZカメラのように場所を選ばずあらゆる作業機に設置できます。

・暗い場所でも明瞭なカラー映像で確認できるカメラ
 どうしても薄暗い環境で稼働させなければならない場合があります。例えば落ち着いた雰囲気の間接照明が中心の飲食店や夜間になると街灯などが近くになく暗くなってしまう工事現場などです。赤外線ライト搭載のカメラであれば一応映像は見れますが白黒映像になってしまいますし、映像自体もあまり明瞭にはなりません。そのような環境でカラーで出来るだけきれいな映像で閲覧したい場合は以下のモデルが最適です。
〇低照度環境対応カメラ
Q1645
https://www.axis.com/ja-jp/products/axis-q1645

極少ない光量しかない環境でも、ギリギリまでカラーの映像を保ち、通常はそのような場合に多く発生するノイズを最大限抑えることができるカメラです。
薄暗い店内などの環境でも明瞭な映像を得ることが出来ます。

・カメラの設置場所が狭い、カメラを目立たせたくないといったニーズに適応したカメラ
 カメラはモデルにもよりますが、比較的大きな機材です。そのため、例えばキャッシュディスペンサーなどに省スペースで取り付けたいと思っても思うようなスペースが確保できない場合があります。また、カメラは目立たせることで、防犯効果を上げることが出来る反面、いろいろな理由で逆に目立たせたくないという考え方もあります。例えば店舗などでは目立つところにカメラを設置するとお客様を監視・疑っているようで、失礼ではないかという考え方もあります。
このような場合に最適なカメラが以下となります。
〇ピンホール型カメラ
P1224-E
https://www.axis.com/ja-jp/products/axis-p1224-e

これはケーブルの先端部分にカメラレンズがあり、カメラ本体とレンズが別体となっているモデルです。カメラ本体とレンズ間は細いケーブルで接続します。カメラ本体は目立たない場所に収納し、レンズ部分だけを監視したい場所に向ければよいので、全く目立たず、レンズ自体の存在に気付かれにくくなります。

・とにかくきれいな映像でライブ配信を行いたい方のためのカメラ
 ライブ配信を行う大きな理由のひとつとして、きれいな景色や場所の映像をいろいろな方に見てもらいたいというものがあります。そしてせっかく配信するのであれば、出来るだけ良い映像品質でという方に最適なカメラです。主にライブ配信をメインと考えていて録画はついでにと考えている方向けのカメラです。
〇4K解像度ライブ配信&FullHDクラウド録画カメラ
P1448-E 
https://www.axis.com/ja-jp/products/axis-p1448-le

Q6128-E
https://www.axis.com/ja-jp/products/axis-q6128-e

4kは解像度の表現のひとつですが、単純に言うとHD解像度(地上波テレビ相当)の約4倍程度解像度が高い映像となります。解像度が高いほど映像の精細さは高くなりますので、よりきれいな映像表現となります。4K以上の解像度のカメラもありますが、ネットワーク回線や配信システムなどの環境を考慮した場合、実用性のある現在最も高精細配信が可能なカメラは4Kカメラです。
多くの方がライブ配信を行っているYoutubeライブ配信も解像度は最大4Kまで対応してますので、4Kカメラで配信すればとてもきれいな映像で視聴者にライブ映像を届けることができます。

・夜間の広範囲の監視を実現
夜間は一般的には、赤外線ライト搭載のカメラで暗闇をとらえますが、白黒映像の上、
極近距離しか確認することができません。そのため広大な工場などの敷地と敷地外の境界部分などの長い距離のある部分の確認には向いてません。このような環境では、一般的には人の立ち入りの有無の監視をすれば良いので、人がいるかどうかが簡単に判別できることが重要です。
そのような環境で稼働するため設計されたモデルが以下となります。
〇サーマル監視カメラ(侵入検知)
Q1941-E
これは温度を検知して、温度が高い部分は白く表示するカメラです。つまり体温の有る人間を周囲の温度と比較してすぐに判別することができます。もう一つの特徴として、長距離でも温度差を把握できるので、比較的遠くの方での不法侵入も容易に検知することができます。通常の赤外線ライトカメラの白黒映像と比較すると、明確にしかも広い範囲の人物検知が可能となっています。結果的にカメラ設置台数も減らすことができコスト削減が可能です。このカメラは人物の侵入の有無を検知することを目的としたカメラなので、画面内の人物が何をしているかということを監視したい場合は従来の通常の監視カメラの方が適切です。
・ウェアラブルカメラ
カメラを身に着けて、その映像の送出や音声のやりとりができ、現場の担当者と遠隔の人の間で映像を見ながらコミュニケーションがとれます。現場の作業者が作業手順などを迷った時などに、遠隔の熟練者のアドバイスを簡単にうけたりすることができるツールです。トランシーバーやスマートフォンでも代用がききそうですが、前者は映像がなく音声だけで状況を伝えられない場合に不向き、後者も両手がハンズフリーとならないため作業をしながらのコミュニケーションにはあまり適していません。
ヘルメットや胸のあたりに装着し、自分が見ている方向の映像をハンズフリーで送出しながら会話することができます。
〇ハンズフリーウェアラブルカメラ
M1065-LW
https://www.axis.com/ja-jp/products/axis-m1065-lw
小型で軽量のネットワークカメラに装着位置にあった固定用部材をつけて固定します。バッテリー駆動なので、近くに電源がなくても稼働可能で、無線通信なので邪魔なケーブルもありません。通信はセットのLTEルーターをポケットなどに入れて使用します。

・工場や機械室、サーバールームなどでの温度異常の検知
工場やサーバールームなどでは、正常な温度の基準があります。極端に低い(止まっている?)場合や極端に高い(高負荷、故障?)場合は正常に稼働していない、あるいは稼働しなくなるリスクが高くなります。そのような温度に関する異常を監視することで、障害を未然に防いだり、すみやかな障害対応を可能にすることができます。
そのような用途に特化したカメラが以下となります。
〇サーマルカメラ(異常温度検知)
Q2901-E
https://www.axis.com/ja-jp/products/axis-q2901-e

カメラ撮影範囲内で予め設定した温度より低いあるいは高い場合にアラートをメールで飛ばすことができます。もちろん映像内でも色味で温度を表現して表示できます。
通常のカメラでは見ることの出来ない温度を視覚化し、表示できるので、温度の異常をすばやく的確に特定できます。
特定の機器が異常に高い温度になっている場合や特定の生産ラインの食品や製品などが通常の温度と異なる場合など目視では分からない異常を発見し、対処するのに最適なカメラシステムです。

・施設内にいる人数をカウントしディスプレイに表示
現在、その施設や店舗内に何人が滞在しているかをディスプレイにライブ表示し、一目で人数を把握することができるシステムです。
入場人数が制限されているイベントなどでも、入場者と退場者を自動計測し、その差し引きで中にいる人数を自動的に表示します。もちろん通過ゲートなどのシステムを設置すれば同様のことは可能ですが、ゲート設置工事や人数表示のためのシステム構築など時間とコストがかかります。それをネットワークカメラで簡単に実現するのがこの滞在人数表示システムです。
〇人数カウント&滞在人数表示システム
M3016
https://www.axis.com/ja-jp/products/axis-m3016

以下のソフトをインストールし設定
https://camstreamer.com/store-occupancy-manager-about
https://www.axis.com/ja-jp/products/axis-people-counter

実際に出入口で人数を計測する人数カウンターカメラとその情報をうけて人数の計算や表示をするための親機のカメラが最小構成となります。複数の出入口がある場合はそれぞれに人数カウンターカメラを設置し、それらの情報を親機カメラが統合し、出力します。
表示ディスプレイは一般的なディスプレイなら何でもよく、そこにノートパソコン等を接続して、親機カメラにアクセスすることで、人数表示をはじめ、さまざまなメッセージなどの表示が可能となります。一定以上の人数になると特定のメッセージを表示するような機能もあります。

・リモート配信の式典、セミナー、授業などを行う用途に最適なカメラ
例えば葬儀でお経を読む様子や集合しないオンラインセミナー、塾の授業などのリモート配信などがありますが、共通して重要な要素は、音です。映像も重要ですが、これらの配信では、音質がとても重要となります。
一般的なカメラではマイク自体ないものもありますが、内蔵マイクがあるものでもあまり品質がよくなかったりするため、一応音は収録できていてもこれでは良い配信コンテンツとはいえません。
そこでこれらの音が重要視される映像コンテンツの収録カメラシステムを用意しました。ライブ配信やクラウドサーバーでの録画を行うこともできます。

〇高品質音声を重視したライブ配信カメラ
 M1135 + 単一指向性外部マイク1 + ライブ配信機能
https://www.axis.com/ja-jp/products/axis-m1135

このカメラはFullHDのマイク端子付のモデルですので、これに指向性の高いガンマイクを接続し、ガンマイクを音源に向けて余計な音がなるべく入らないように設置します。
これで機材の準備は完了ですが、後はライブ配信とクラウド録画のオプションをどうするかを決めます。ライブ配信だけ出来れば良い、録画だけ出来ればよい、両方実施したい、これらのいずれも対応可能なカメラです。

・景観など出来るだけ広い範囲を撮影できるカメラ
雄大な景色などは、狭い範囲の映像よりも幅広く撮影した方が迫力も臨場感も違ってきます。通常のカメラの水平方向の画角は70°~90°程度ですが、もっと幅広い範囲を撮影したい場合には、画角の広いモデルを選択する必要があります。
〇屋外設置対応で広範囲の撮影に最適なカメラ
M2026-LE MkⅡ
https://www.axis.com/ja-jp/products/axis-m2026-le-mk-ii

このカメラは水平画角が130°の広角のカメラですので、広い範囲を撮影することができ、迫力のある映像を得ることができます。解像度も2688×1520とFullHD(1920×1080)よりも高精細な映像となっております。
ライブ配信機能やクラウド録画機能をつけることができますので、目的にあわせて必要な機能を選択してください。
防塵・防水の小型のカメラですので設置場所を選びません。

・過酷な環境でも故障せず、安定稼働できる堅牢なカメラ
厳しい環境で設置・稼働することに対応したカメラで高い防腐性、塩害対応、耐化学薬品、洗剤への耐性を備えています。対候性があり、強い衝撃にも耐えることができます。
また映像性能も優れており、複雑な照明条件下でも適切な映像を取得できます。
クラウド監視カメラとして使用出来る他、ライブ配信機能を追加することもできます。
薬品工場、海の近く、寒冷地など通常のカメラでは短期間で故障しやすい環境へカメラを導入する場合はこのモデルをご検討ください。
〇過酷な環境に対応できる高機能カメラ
Q3517-SLVE
https://www.axis.com/ja-jp/products/axis-q3517-slve

薬品、塩害、過酷な温度など通常のカメラでは心配な環境でも安定して稼働できます。
解像度は3072×1728と高精細な映像を得ることができます。通常のクラウド録画機能の他ライブ配信機能の追加も可能です。

・(全カメラ共通)録画映像の長期保存用NAS
NAS本体の提供とcamcloud経由でのNASへの録画機能を設定します。録画期間はお客様のご要望に応じて、カメラ台数や録画仕様によりHDD容量を決定します。