工事コストを抑えるために、資格保持者が調査・ご提案します。

DSC_3926

工事コストを抑えながら品質の高い工事を行うためには、事前現地調査での十分な調査と施工方法の判断がポイントとなります。

当社では防犯設備士や電気工事士の資格保持者が経験に基づき、適切な施工方法の検討、スケジュール管理、人員管理を行います。

工事の品質はなかなか目に見えないものですが、故障やトラブルのリスクを減らすためには重要な要素となります。

1台から数百台の大規模案件までネットワーク工事/カメラ設置工事に対応いたします。

施工可能な工事種目

  • ネットワーク工事
  • 電気工事
  • サーバーラック設置・機器収納/ディスプレイ取付(天吊り、壁掛け)
  • ケーブル敷設(光、UTP、電線、同軸)
  • EPS内機器設置
  • 収納BOX類設置
  • カメラ取付・取替

一般的な監視カメラ設置工事の流れ

現地調査

監視カメラを導入する現地を訪問し、各カメラ取付場所の取付高さや取付部の材質、取付用具、取付方法などを検討していきます。

さらに各カメラやサーバー、スイッチングハブなどの電源、ネットワーク経路などの確認などを行い、図面に記録します。

取付位置や既存カメラなどを写真撮影し保管しておきます。通常は1回、大規模な案件では数回に分けて行います。

工事に必要な施工材料の特定と施工方法等による必要人員見込数などを検討し、正式な見積額の算出とスケジューリングを行います。現地調査結果をまとめ、お客様へ見積額の提示を行います。

ご発注が確定したら現地調査結果に基づく施工内容の説明や工事スケジュールの調整を行います。

事前構築・検証

工事日までに、導入機器を手配し、弊社の検証ルームへ入荷します。全ての機器を構成どおりに接続し、各機器の初期不良等をチェックし、設定後、正常に動作するか確認します。

設定する内容はカメラの画角、焦点の調整や画像の品質設定、IPアドレスの設定、サーバー関連の各種設定などです。全てのチェックが完了し、問題がなければ再梱包し工事現場への発送に備えます。

各種調整等

工事の統括責任者と工事担当責任者で、施工方法や施工順序、スケジュールなどについて情報を共有し間違いのないよう準備をします。また、現場では他の電装工事などと並行する場合も多いため、他の工事の進捗の確認や立入禁止の時間帯の確認、事前に完了してもらわないとカメラ設置工事に支障をきたす事項などを確認し、お客様に依頼や情報提供をお願することもあります。

工事

前日までに現場に機器類は発送しておくか、当日車両により機器を搬入します。工事は主に各種作業に従事するメンバーと、工事全体を統括しセンター側で指揮をしたりSEの仕事をするメンバーで構成されます。

事前に施工方法や施工順序などを綿密に打合せしておき、工事当日は各自が割り当てられた作業を効率的にすすめていくことが重要です。

カメラの画角については事前の設計でおおよその方向は確定しているのでその方向で設置しますが、最終的にはお客様に立ち会っていただき、方向やズーム、焦点があっているかなどについて確認していただきながら調整します。

また、各カメラの録画が正常に出来ているかカメラ名と映像をチェックし、正しい場所に設置されているかなどを最終チェックします。全ての工事が完了したら、お客様にチェックしていただきます。

カメラ台数が多い場合には、一定の日数を設けて、カメラの施工状態などの確認をしていただきます。

操作方法などの研修

監視カメラシステムのオペレーションと管理を行う方を対象に、操作方法の研修を行います。また保証書や予備部品などを整理してお客様へお渡しして完了となります。

取付工事ダイジェスト動画

屋内天井への監視カメラ取付工事(クラウドモデル)
工事現場への監視カメラ取付工事(レンタルモデル)

工事品質について

DSC_3991

工事は目に見える部分と目に見えにくい部分があり、はっきりとした品質レベルをお客様が判断できにくいものです。

しかし品質の高い施工により故障・トラブルの発生リスクを下げることができたり、経年劣化の進行を遅らせることができたりします。

外観は誰がみても分かりやすい部分ですが、やはり見た目がきれいなことにこしたことはありません。

サーバーラックのケーブル取回しなどもきれいに整線されていると見た目もよいですが、通信不良・トラブル発生の確率も下げることが出来るため必須の作業となります。

高い工事品質を維持するため、社内での研修を行ったり、協力会社も特定の信頼できる会社に限定したりしています。

作業に従事する担当も経験豊富でしっかりとした仕事が出来る者を選定しています。

インターネット回線の開設

クラウド監視カメラではインターネット環境が必須となります。すでにカメラ設置場所にインターネットへの接続環境があってその回線を使用する場合は問題ありませんが、諸事情によりその回線が使用出来ない場合やそもそも回線自体ない場合には、インターネット接続環境を用意する必要があります。

一般的にはNTTのフレッツ光などの回線を申し込むことになりますが、他にはSIMを使ったインターネット接続方法があります。
これら2つの方法にはそれぞれメリット、デメリットがありますが、それらを解説していきます。

一般的な回線とSIMを使用した回線の詳細

    • 一般的な回線

これは光回線を使用したものが現在ではほとんどで、申込みをして回線引き込み工事を行ってもらい、光終端装置とモデム(これらは一般的には無料レンタル)を設置してもらいます。モデムから先は無線ルーターを入れたりすることもありますが、LANケーブルを直結すればインターネットに接続することができます。

    • SIMを使用した回線

これは、SIMの通信サービスを申込み、LTEルーターを使ってインターネットに接続するものです。LTEルーターは携帯電話の無線ネットワーク網を使って通信するものなので大きな特徴としてルーターから先は有線ではなく無線になるということです。そのため回線引き込み工事は必要ありません。

料金のシミュレーション

2つの方法で2年間サービスを利用した場合の料金の概算は以下のようになります。

    • 一般的な回線

初期工事費21,800

毎月の通信費用5,000×24ヶ月:120,000

総計:141,800

    • SIMの通信サービス

ルーター費用:18,000

毎月のSIMサービス通信費用4,980×24ヶ月:119520

総計:137,520

上記の通りどちらを選んでもコストはほとんど差がありません。

一般的な回線とSIMを使用した回線のメリットとデメリット

それではどのような基準で回線を選んだらよいのかそれぞれのメリットとデメリットを比較してみます。

    • コスト

上記のとおりどちらもほとんど変わらないので特に選択時の基準とはなりません。
しかし、カメラの設置工事を考えた場合に、一般的な回線の場合はLANケーブル敷設が必要となります。SIMを使用した回線は天井裏などにルーターを置けばケーブル敷設は不要
となるのでカメラ設置工事費でコストの差が出てくる可能性があります。

    • 通信安定性

これは通常の回線の方が上です。通常の回線でも混雑時には遅くなったりもしますがSIMを使った回線では無線ということもあり混雑時には非常に遅くなったり場合によっては切れたりすることもあります。当社のクラウドカメラは回線が切れても録画データは漏れなく記録できる仕様なのでライブ映像でコマ落ちしたりするのが問題なければこの点は特に気にしなくてもよいでしょう。

    • 汎用性

一般的な回線は特にカメラ用という位置づけではないので他のPCのネット接続にも使用できます。一方SIMを使用した回線はカメラ用に特化しており、上りのデータ流量が無制限である反面、下りの通信速度が非常に遅くなります。そのため他のPCのネット接続に使えない訳ではありませんが、実用的ではありません。

    • 機器の制限

一般的な回線ではカメラ5~6台の設置でも通信帯域は十分余裕がありますが、SIMを使用した回線では一つの通信サービスにつきカメラの台数は2~3台が限度です。台数が多くなる場合は複数のルーターとSIMサービスの申込みが必要となりますので一般的な回線よりコスト高になります。

    • 回線開通のしやすさ

一般的な回線は一般家庭や事務所などであれば問題なく開通可能ですが特殊な場所の場合(線の引き込みが長距離、モデムなどを置く場所がない、屋外など)に工事費が莫大になる場合があります。SIMを使用した回線の場合は、そのような場所による条件の違いがほとんどありませんので一般的な回線で高額となる工事費を大きく削減することが出来ます。

    • カメラの移動

般的な回線ではカメラを移動する場合はLANケーブルの敷設もやり直しますが、SIMを使用した回線はケーブル敷設のやり直しはないので移動も比較的簡単です。

    • 開通までの期間

一般的な回線の場合は混雑具合にもよりますが引き込み工事まで大分期間がかかる場合があります。一方、SIMを使用した回線は早ければ1週間以内で開通出来ます。

結論

一般的な回線とSIMを使用した回線には上記のような特徴があります。
まとめると選択のポイントは以下となります。

    • 一般的な回線

一般的な場所ではまずはこちらで開通する方向で検討するのがよいでしょう。

    • SIMを使用した回線

これは特殊条件の場合の選択肢となります。通常回線での開通が困難あるいは多大なコストがかかる場合や設置後にカメラを比較的短期間で外すまたは移動するといった運用を予定している場合です。またカメラ設置まで期間の余裕がない場合の選択肢となります。