固定カメラとPTZカメラ

PTZカメラのPTZはパン・チルト・ズームの頭文字をとったものです。レンズ部分が稼働式で光学ズーム機能もついているカメラのことを指します。
監視カメラではレンズが稼働しない固定カメラが一般的ですが、PTZカメラを選択するのはどのような場合でしょうか。
監視カメラ映像をライブで積極的に監視する場合に選択するケースが多いです。例えばビルの警備センターなどでは、警備員が24時間駐在していますが何かトラブル等が発生した場合にカメラを動かしてズームして確認するような用途で使われています。PTZカメラのレンズの動きは自動化も可能で左右に首ふりをエンドレスで続けられたり、決まった時間に向きを変えるといったことも可能です。屋外でのライブ配信時などでは取付場所によっては時間帯によって直射日光が入ってしまうような場合にそれを避けるような設定をすることもあります。
PTZカメラは、映像の活用範囲を広げることが出来る高機能なカメラなのですが、短所としては一般的に固定カメラより高価という点と故障の確率がやや高くなるという点があげられます。PTZということで固定カメラと違い、可動部分がありますのでその分故障の可能性は固定カメラと比較しやや高くなります。また、インターネット経由でカメラを操作する場合には、どうしてもタイムラグが発生するため操作になれるまではちょっと違和感があるかもしれません。
とはいえ、遠隔から自由に見たい方向にレンズの向きを変えられるということはメリットですので、状況・目的に応じて検討してみるのがよいでしょう。