監視カメラの役割はその名の通り、監視することでセキュリティの向上やトラブル時の早期解決を目的とするものですが、一口に監視といってもいろいろなレベルがあります。
監視の場合の基準としてよく取り上げられるのは「識別」、「認識」、「検知」という概念です。「識別」は被写体が誰であるかをはっきりと区別することが出来る状態です。例えば手元に知らない人の写真があり映像内の人物がその写真の人物と同一人物であると識別できる映像ということで、もっとも高精細な映像となります。これは被写体までの距離とカメラの解像度が大きな要素となります。「認識」は、その人物を知っている人物であれば同一人物と判断出来るレベルです。若干精細さは欠けていても以前からの知り合いなどは、割と認識しやすいものです。「検知」は人がいるのは分かるが、その人物が誰かは全く分からない映像です。

例えば立入禁止区域のリアルタイム監視の場合で、そこに人が立ち入ることを禁止するのが第一目的であれば、「検知」で十分です、検知した時点で、警告や排除を行えばよいだけなので「識別」レベルは必要ありません。ただ立入禁止区域に何度も侵入している人物を後から特定したいという場合は「識別」や「認識」レベルの映像が必要となるでしょう。

同じ会社内オフィスの監視の場合は、被写体は元から知っている人物である前提であれば「認識」レベルで十分です。

要するに全ての映像が「識別」レベルであれば理想的で「識別」レベルの映像はもちろん「認識」や「検知」の役割をになうことは可能なのですが、問題はコストです。被写体までの距離が短くなり、カメラの解像度が上がるほど一般的には映像の精細性は上がります。ただし、設置場所が制限されると工事費が高額となったり、解像度の高いカメラほど高額になっていくため、コストを落とすためには「認識」や「検知」レベルでの妥協も必要となります。

また、識別、認識、検知の具体的な基準は以下ページに解説されていますので合わせてご参考になさってください。
https://www.axis.com/jp/ja/learning/web-articles/identification-and-recognition/resolution