監視映像の新圧縮方式 H.265

H.265とは

H.265とは、映像の圧縮方式の一つで、現行主流となっているH.264の後継にあたります。
H.265の圧縮効率はH.264と比べて約50%の容量を削減できると言われており、高画質化が進むネットワークカメラ
業界において録画時間を大幅に増やすことが可能となります。
実際には現状40%ほどの性能のようですが、まだまだ普及が進んでいるとは言えないので、規格の普及が進めばより効率化され、圧縮率も上がってくるでしょう。
現在は主に、中国や台湾のメーカーがH.265に対応するカメラに注力している印象があります。

その他の圧縮方法

映像の圧縮方法は、各社独自にも開発されています。

例を挙げると、
AXIS社 Zipstream:解像度、フレームレートを変更することなく帯域を節約できる機能。 仕組みとしてはリアルタイムで映像を解析し、重要な場面、重要な場所に関しては圧縮をせず、重要度の低いところは圧縮を高める、といった方法で容量を減らしているようです。

Hikvision社 H.264+:中国のカメラメーカーであるHikvision社独自の圧縮技術。 あまり日本では普及していないが、帯域をH.264と比較して最大50%もの圧縮率を実現したと宣伝されています。

VIVOTEK社 SmartStream:こちらも重要度の低い部分を圧縮し、容量を減らすシステムになっています。 特徴的な部分ではH.265と組み合わせることによってH.264比で最大80%もの容量を節約できるそうです。

今後の展望

現在のIPカメラ業界はほとんどのカメラがまだH.264、MotionJPEG形式で稼動しています。
ですが、2017年においてはかなりのメーカーがH.265に注力しており、今後、最新システムで監視システムを構築する場合にはH.265が前提となるのではないでしょうか。

弊社ではH.265に対応したカメラ、レコーダー共に取り扱いがありますので、レコーダーの容量が気になる方や画質を落とさずネットワークの負荷を減らしたい、という方は是非ご相談下さい。